“ヒョウモントカゲモドキを飼う準備

野生のヒョウモントカゲモドキは乾燥地に棲息しています。
しかし湿った岩陰に潜んで暮すライフスタイルのため、実は乾燥には弱かったりします。
ペットとして室内で飼う際にも、できるだけ最適な環境にしてあげましょう。
ここでは飼育に適したケージと餌などについてご紹介します。

まずケージですが、サイズは30センチ以上の物を用意しましょう。
大きくなると体長25センチほどまで育ちます。もし生育を見越して大きめのケージにするなら、50センチくらいが適当だと言えます。
中の様子が見える透明な材質ならば大丈夫ですが、ケージ内の温度は最低25度以上必要です。
例えば静岡や長野辺りの気候だと、常温では寒すぎるので保温用のパネルヒーターが必要です。
後でも触れますが、温度が低いと体調を崩す原因になります。ちなみに温度の上限は40度です。

寒さと乾燥から守ってあげよう！

ケージの形状は、外に逃げ出さないようになっていれば大丈夫です。
トカゲの仲間なので壁をペタペタと這いまわりそうですが、ヒョウモントカゲモドキはあまり立体的な移動はしません。
でも身体ひとつぶんくらいの段差はよじのぼります。その仕草はとっても愛らしいものです。
ケージの中にウェットシェルターを設置してやるとヒョウモントカゲモドキにとって丁度よい家具になります。
ヒョウモントカゲモドキは50％くらいの湿度を好みます。ウェットシェルターを置くと保湿の役にたちます。
飲み水も置いて、適宜入れ替えて新鮮に保ってあげましょう。
皮膚のケアをするには時々温水に浸けてあげると良いです。水温は38度くらいで、10分くらい浸してやってから身体が冷える前に水分を拭いましょう。

長野や静岡の気候でも大丈夫！食餌と気候の関係

ヒョウモントカゲモドキは人なつっこいので、掌にのせてピンセット等で餌をあげることもできます。
あげる餌は生餌ではコオロギやピンクマウス等です。
カルシウム不足からクル病に罹るケースがあるので、体調をケアするには食べ物に気を使ってあげましょう。
ペットショップでは爬虫類向けのカルシウムパウダーも取り扱っています。生餌にカルシウムパウダーをまぶしてあげると効果的です。
先にあげた温度・湿度が不足していると拒食になるケースもあります。
成体では約二週間何も食べないようだと拒食の疑いがあります。
餌の食いつきをみて拒食気味かなと思ったら、好みの餌を模索してみたりする他、温度と湿度にも注意してみましょう。
静岡・長野など中部地方では、特に冬場では冷えや乾燥にならないようケアしてあげる事がポイントです。
ヒョウモントカゲモドキは健康に育てるとかなり長生き（10年～20年以上）するのでぜひ可愛がってあげてください。

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